MY HOME TOWN

志摩の暮らし

京都2日目 嵐山

嵐山へ行った。

湯豆腐を食べて、竹林を歩くという
THE 京都 というコースは初めてだった。

約10年前、仕事の本店が京都だったので、
何度も行っていたのだけど、
子どもも小さかったし、
店を出たらすぐ、電車に乗って帰るだけ。

やっと、京都を味わえるときがきたんだなぁ。
と思った頃には足腰弱っててね。
胃腸も弱ってるしね。



帰りの電車に乗る前に、
友人と喫茶店に寄った。

80代前半かというマスターは、
背が低くてぽっちゃり。
白い長袖シャツに蝶ネクタイ。
お顔は、彫りの深さがなく
かわいいおじいちゃんという感じ。


涼しさを求めて入った店内は、
外とさほど温度が変わらない。

もう買い替えどきだろうという椅子に座って
コーヒーを注文。

3、4日前(もういつかわかってない)に、
突然志摩に来て会っている友人なので、
そう話すこともない。

エアコンを見ると、
私が子どもの頃に初めて見た形に似ていた。
風口の真下に座った友人の頬に、生ぬるい風があたるらしい。

私は、A4用紙をラミネートしたメニューで、
パタパタさせて、汗をしずませようとした。

カウンターにひとりで座っていた、マスターと同世代の女性が、
ぼーっと、一点を見つめている。
そのうち、カクンとなって、手を枕に寝てしまった。

私たちが座っているソファーの3席隣にも
よく似た年齢の男性がすわっている。
机に広げた新聞を見ずに
カウンターの方を見つめたまま動かなかった。

時間止まってんな。

私たちがコーヒーを飲み終わる頃、
ゆっくり頭を上げた女性が
「さぶいっ」
マスターは
「今日は暑いから、エアコン二台つけてんねん」

え。

友人と顔を見合わせた。

もう一台を探してみたら、
これもまた電気代がかかりそうな古いエアコン。

女性客が
「さぶいわ」

男性客が
「さぶない」

マスターも
「さぶない。今日は暑いねん」
三人で、さぶい、さぶないのやりとりが続く。

私も、パタパタさせながら、
「さぶない」
と言いたかったけどガマンした。

女性は、まったく風を通さない
初冬に着るようなジャンバーの袖に腕を通しはじめた。
「いや、そんなん来て外でたら暑いて。やめとき」
「いや、さぶいわ」
「せやけど、ちゃんと水は飲まなあかんで」
というマスターの言葉を素直に聞いて、
女性は目の前の水をゴクリ。

男性客は
「塩入りのやつ飲んでんねん」

まだ続くんや。


カウンターの端に、
カウンターにいるマスターの、
若い頃の写真が飾ってあった。

20代かな。

きっと、ずっと白いシャツに蝶ネクタイだったんだろう。
椅子は、少なくても二回は変わっているのが
二枚の写真でわかった。

「椅子はもう買い替えへんねんやろうな」
と、友人に小声で言うと、
「な」
という目をした。
同じことを考えていたみたい。


ここでもまた
「いのち」を感じた。
旅の締めにいいお店でした。
どうぞお元気で。


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  1. 2017/07/02(日) 01:45:09|
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